それでも私は『 』ます。
_____イズルside_____________
あの後、見たこともないような馬車に乗せられた。
「えっと・・・イズルちゃん?」
「あっ、はい。あの・・・あなたは・・・?」
「私はリアンよ。」
「リアンさん、イズキは・・・。」
「あの子はイズキ君っていうのね。大丈夫よ、私が保証するわ。」
イズキが大怪我をしているのに、大丈夫な気がした。
そして、着いた先は・・・大きなお城だった・・・。
「さぁ、ついたわ、こっちに来て。」
「あ・・・えっと・・・。」
「イズキ君が目を覚ましてもあなたがそんなんだったらダメでしょ。」
ぎゅるるるるる・・・・・
「ふふっ、まずはご飯をたべましょ。」
リアンさんみたいな綺麗な人の前でお腹がなるなんて。
そう言えばここってお城だよね・・・?
なんでお城・・・まさか・・・
「リアンさんは、その、お姫様ですか?」
「えぇ、そうよ。」
・・・嘘・・・・・・
「すっ、すみません!リアン様。」
「そんなに固くならないでいいわ。」
「はい・・・。」
お姫様なのに私みたいな人に優しい・・・
イズキ以外に優しくされたのは何年振りなんだろう
初めてだ・・・
「リアン様は、どうして私たちを助けてくれたのですか?」
「人を助けるのに理由はいらないでしょ?」
迷いなくそう言い切ったリアン様に私は惚れた♡
「リアン様・・・」
「何?」
「私はリアン様のために生きます。」