レンタル彼氏を使ってみました(仮)
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お風呂から出ると翔が見当たらない。
「ここにもいない……」
部屋中隈なく探す。
一人暮らしだから部屋もそんなに大きくないし、見つからないはずはない。
戻ってきたのは私の部屋。
「翔?」
ベットがこんもりしている。
バサッと勢いよく布団を剥がした。
「風呂、来なかったよな……」
切なげに語る彼。
私的には今更?って感じなんだけど……
腕をグイッと引っ張られ、ベットにダイブさせられた。
その上に彼が覆いかぶさる。
「なんで、来なかった?」
「あのね~」
ため息を交じりに答える。
「お前は俺のものだろ?」
「何言って……」