レンタル彼氏を使ってみました(仮)
「お前、楽しくなさそう……」
しゅんとした彼の顔が私の視界に映り込んだ。
「狂気系は荷が重かったかな……」
「ごめん……」
今日一日だけでもだいぶ厄介だったこいつが謝った……
彼の泣き出しそうな顔に私の方が悲しくなる。
「もう、ひどすぎる……本気で殺されるかと思った」
「んなわけ、ねぇじゃん。そんなことしたら俺が捕まるよ」
「だって……」
「ああコレ?」
ナイフでペチっと頬を叩く。