レンタル彼氏を使ってみました(仮)
「俺はお前の方が食べたい」
ニヤリと笑みを浮かべる。
え…
今の可愛い、可愛い翔くんはどこへ行ったの?
「可愛い系はお前を扱うには楽だな」
彼は小さなノートにメモを取っている。
「騙したのっ!!」
「人聞き悪りぃな、これ俺の仕事だし。楽しかっただろ?」
私はフンっと顔を背けた。
「しっかし、分かんねぇんだよな」
「何が?」
「お前のタイプ。漫画読みあさったけど、全部男のジャンル違げぇし」
「それは、それは、どうも……」
「まぁ、逆にそれを探し当てるのも楽しそうだよな」
「勝手にゲームの攻略対象にしないでよ!」