レンタル彼氏を使ってみました(仮)
〜憧れのお嬢様〜
「お嬢様、ティータイムでございます」
はぁ……
私は驚きを通り越して、唖然とした。
呼ばれて来てみたら、なんだこれ?
彼、スーツ着てるし……
しかも、リビングちょっと改造してない?
カーテンとかソファ掛けとかいつもとだいぶ違う気が……
彼に手を添えられ、ソファに座らせられる。
「本日のお菓子は苺のミルフィーユでございます」
目の前のテーブルに置いてある美味しそうなミルフィーユ。
アイスが乗ってるしすごく豪華。
高級なお菓子専門店とかに売ってそうなぐらい。
「苺は摘みたてでございます。バニラアイスを添えてどうぞ一緒にお召し上がりください」
にこやかに説明する彼に、
『この辺りのどこに苺畑があるんだよっ!』
ってツッコミたくなるのをあえて言わないでおく。