「「言えない」」
「〜!?!?」
声にならない声をあげる



「そうなんですよ、
僕も遅刻しちゃって...
新任式出られませんでした。
はあ。」



私には目もくれず
1人で喋り続ける先生

「大体...
7時前に来いってあのハゲ(校長)
頭おかしいんじゃないですか
たかが新任式でしょう?
練習するまでもないです
本当に腹が立ちますね
...ブツブツ...

ねえ、遊月さん、
そう思いませんか?」


いきなり目の前に現れたと思えば
いきなり愚痴り始めて
長々と語ったあげく
生徒に同意を求めるなんて...


先生ってなんか



「先生っぽくない...」



先生に聞こえないよう

ボソッと呟いた










つもりだった。
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