終わりを見てからはじまる物語。【仮】
「優羽っ!!」
みんな、あたしのもとへ
駆け寄ってくれる。
あたしは、走れないけど
「大丈夫なの?
入院だなんて、なんかあったの?」
「全然平気だよ?
この通りピンピン!
ただの貧血だからさっ、
あんまり心配しないで?」
うまく笑えてるかな
「それより本当にごめんね……
クリスマスパーティ、
台無しにしちゃって……」
「んーん!
また来年、再来年、
このメンバーでやろうよ!」
「うん、ありがと!」
ねぇ、蓮
後ろから見てるんでしょう?
あたし、うまく笑えてる?
自然に嘘、つけてるかな?