箱入り結婚のススメ
親友の幸せ
それから私達は結婚式に向かって、準備に追われた。
といっても、仕事があるときはやっぱりヘトヘトでなにもできなかったし、秀明さんの出張も相変わらずあったから、なかなか進まない。
最初は八カ月もあるからと余裕の顔をしていたのに、どうも時間が足りなさそうだ。
その間に、麻子の結婚式が決まった。
私達より一足早く、一月の麻子の誕生日に式を挙げるのだ。
彼女はたくさん式場の下見をして、最終的に一番気に入ったところにしたと幸せそうに話してくれた。
私も、いくつか下見をしなくちゃと思っていた。
だけど、麻子が集めたパンフレットの中に、ビビッときた教会があった。
ある土曜日。
朝早くから秀明さんの部屋に遊びに行くと、すぐに口を開いた。