君と過ごした日々
タイトル未編集

いつもの朝

ジリリリリリリリリリリリr

カチッッ
「んん~ もううるさいなぁ~」
 
私の名前は、霧島 鈴香(キリシマ スズカ)です♪。
ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の高校生活を送る、高三の女子高生。

「はぁ~もぉ朝は眠いなぁ~」
私は、いつも通り眠たいという体に鞭を打ち、朝食がまっている一階に降りる。

「あらっ、鈴香おはよう。今日は早いわね。もしかして、駿河くんがむかいにくるから?」
あらあらといいながらお母さんは口に手を当てて二ヤけている。
「別に、そんなわけじゃないし。」
なんて言ってるけど本当はお母さんの言うとおり。

お母さんが言ってる「駿河くん」とは私の幼馴染。


なおかつ私の彼氏でもある。

駿河は、幼稚園からの幼馴染で、家も近く、私と駿河の両親ともに仲がいい。
そのせいか、いつも一緒にいて親からも将来付き合うんじゃないかと言われていた。

私と駿河が付き合い始めたのは高校二年生に入ってからすぐだった。
私が同じクラスの男子に告白されたのを焦った駿河は他の男子に取られる前にと、私に告白をしてきた。

私も駿河の事が中学校から好きだったためもちろん告白はOKと付き合うことになった。

そして今三年生まで、学校公認のラブラブカップルとして健在している。
それでもやはり、高校三年生。
受験生なわけだからクラスが違う私たちは会う機会が二年に比べかなり減ってしまったため、会う時間を増やすため朝、駿河が迎えに来て一緒に学校に登校することになった。

そんな、今までの経路を思い出しながら朝ごはんを食べてると。

ピンポーーーン


「はぁーーーーい」
お母さんが、チャイムが鳴った玄関の方に行くと、

「あらあらあら、駿河くんじゃない!毎朝ご苦労さま!」
そんな大きなお母さんが私の居るリビングにまで聞こえてくる。

「いえいえ、俺も鈴香に会いたくてここにきてるんで。」
そんな、恥ずかしい言葉に私は顔を赤くしながらパンを食べてると、
「あらあら、朝からお熱い事♪」
と冷やかしの言葉がだんだんと大きいなりつつ、二つの足音が玄関から廊下、そしてリビングにまで聞こえてきた。

「おはよう。鈴香!」
朝の眠気が即さまふっとぶぐらいのまぶしい笑顔で挨拶をしてきた駿河。

「……おはよう。」
なんてぶっきらぼうにあいさつすると、
「駿河くん、ごめんねぇ~。鈴香照れてぶっきらぼうになっちゃって!」
そんな、お見通しな態度で駿河に言うと駿河も
「いえいえ、そんな照れてる鈴香もかわいいんで。」
また、甘い言葉を吐く私は、さっきより一段と顔が赤くなる。

「あっ、顔赤くなった。」
お母さんは二ヤけながら、いうと、横からお父さんが、
「おいおい、熱くなっているとこ悪いがもうすぐ時間だぞ?遅刻するんじゃないか?」
なんていうから、時計を見ると

「八時十五分?」

「「遅刻だ!!」」

二人で顔を見合わせ大声で言うと、いそいで学校に行く準備。
「鈴香!早く遅刻しちゃうよ!!」
なんていうから、
「分かってるよ!もうちょっと待って!」
急いで、二階に行き教材をかばんに詰める。

こんなんだったら昨日の夜に準備しておくんだった!!!

そんなこんなで、猛スピードで準備し下に降りると、リビングにいるお母さんに向かって
「ごほっ いってきます!!ごほっごほっっ」
といい、玄関に向かおうとしたら、
「ちょっと、待ちなさい鈴香!あなた最近咳多くない?風邪引いたんじゃないでしょうね?今受験シーズンで大事な時なんだから風邪なんて引かないで頂戴ね!!」
なんて、小言をいうもんだから、
「はいはい!!わかったからじゃあいってきまーす!」
と大きな声で言うとリビングの方ではいは一回!なんて聞こえてきたけど、無視して、
駿河の居る所まで走ると、
「鈴香!早く乗れ!マジで遅刻になるから!」
そうせかすから、急いで駿河の自転車に乗り学校まですごい勢いで走っていく。
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