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彼の背中もまた小さくなっていく
これで、いいはず
なのになんでこんなにもやもやするの?
あたしは本当にこれを望んでいたの?
「…………ちがう」
ピタッと足が止まるのが見えた
「違うよ陸人くん!!!!」
いくらひどいと言われても受け入れる
ほかの人に何をされても笑うことはできる
でも、陸人くんがいなかったら……
「好き!」
お願い、離れていかないで
もう後ろ姿を見たくない
あたしをおいていかないで
「おわっ!?」
勢いよく陸人くんの背中に抱きついたから
あたしたちは体勢を崩した