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ほんとに一瞬だった。


「まひる!!!!!!」

外で体育をしていたとき、聞こえた、私の名前を呼ぶ声

「ん......」


頭がガンガンする

私のそばには転がっているサッカーボール。
頭に直撃したらしい


「大丈夫!?」

次々によってくるクラスメイト

ありがたいけど今は頭に響くから黙って欲しい


「ごめん、ちょっとどいて」


...だれ?

目の前の人達が次々道を作って
現れたのは人気者の陸人くん。


同じクラスってだけで特に面識はなかった。


「俺の蹴ったボールだから。ほら、行くぞ」


そういってひょいっと軽々しく持ち上げた


「なっ、おろしてよ!!!」



みんな見てるし、重いしで恥ずかしいでしょ!!


「じたばたすんな、貧血おこすぞ」


怖い顔で見つめる真っ直ぐな瞳は
私を黙らせるのには十分だった。


「.........はい。」
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