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「読んでもいいですか……?」

「もちろんよ」


手が震える
七瀬が……あたしに手紙を


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紗季へ

お前にプロポーズをしようと思う

俺たちはまだ子供だし、結婚できる年でもない

だからこれは予約の指輪


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膨らんでいたのはシルバーリング
これを、あたしに……?


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それから誤解させてごめんな

佳代の父親は職人なんだよ、指輪の

だから今日は出来上がったのを受け取ってたんだ

お前は浮気だって思ったかもな(笑)
でもな、いっつも言ってるように

お前は俺の一番の女だ

お前以上に好きな奴なんているわけない

ガキだけど俺はお前が好きなんだから
俺の嫁になれよ

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「……ちがうよ」


嘘だ、こんなの嘘だ

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