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叫んでも叫んでも七瀬はいない
「七瀬はあたしを信じてくれたのに
あたしは、苦しんでる七瀬になにも……!」
「紗季ちゃん……あなたはここに来た
こうして七瀬に会ってくれてる
きっと七瀬も喜んでるわよ……」
……喜んでる?
あたしが来ることで?
「あたしを許してくれるの……?」
ふわっと暁子さんが抱きしめてくれた
「充分悲しんだわ。
七瀬を忘れないでいてくれてありがとう
紗季ちゃん、あなたは自慢の娘だわ」
「……暁子、さん……」
暁子さんの目は光っていた
あたしばっかりが辛いんじゃないんだ
七瀬……ありがとう
暁子さん、ありがとう
あたし、やっと進めるよ