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「あれ?おい……泣いてんのか?」


「え?」


そっと頬に触ると濡れていた



「ありがとね、二人とも」


よかった、本当によかった……!




紗季の指には、昨日陸人くんから聞いたシルバーリングが光っていた


「陸人、まひる。
あたしね、ずっと七瀬がいなくなって悲しかったけどちがかった

七瀬は、あたしの中にずっといるからもう寂しくなんかないよ」



今度は強がりじゃないよね?

ちゃんと、紗季が答えを見つけたんだね……



「紗季!あたしは、紗季のこと大好きだからね!

どこにもいなくならないからね!!」


ずっとずっとそばにいる!!

悲しい思いなんてさせないんだから!




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