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▽偽りの傷
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ピピッ、ピピッ
朝を知らせる電子音。
「....ん........はあ。」
昨日、あんなことがあってからろくに寝ることもできなかった。
学校、行きたくないなあ...
「まひるーっ!!おきなさーい!!」
もう起きてるよ、頭に響くからそんなに騒がないで!
「あら、起きてたの?」
「起きてますー」
ガチャと扉をあけて一言発する母親。
その顔はとても珍しいものを見たような顔だ
なんか失礼
「早くご飯食べて学校行きなさい」
人の気も知らないで。
「いらない、もう行く。」
「食べないと元気なれないよ?」
「もう小学生じゃないんだから」
そういって扉を乱暴にしめた。
...ダメだ、冷静になれない
知佳に相談乗ってもらおう