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「まひる!帰ろ!」

「知佳ごめんっ!ちょっと待って!」



「あ、心配すんなって明日またがんばろー」

「ごめんね、翔琉くん!また明日!」


「おー、じゃーね!」



明日から文化祭の準備が始まります。


雰囲気が悪かったのはあの時だけ


気さくな笑顔で話しかけてくれる翔琉くんのおかげであたし達は楽しく作業できた



それに……文化祭の資料の整理に追われてたのに、翔琉くんのおかげでやっと早く帰れる!


「に、してもうちらできるのかなー?」


「やるしかないよ」



そう、やるしかない。弱音は吐けない


たとえ...たとえ...



「だってあのメイド服はないでしょ」



ふりふりぶりぶりのメイド服を着なくちゃならなくても!!!!


そう、あたし達はメイド喫茶をやるんだけど...


「まあ...気が重いのは確かだよね」


「だろうね、あんたは翔琉くんからも逃げなきゃだし」



「............?」


翔琉くん?逃げる?
どういうこと?




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