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本当は私だけを見てほしい

他の子なんかと並ばないでほしい

大事にするのはあたしだけでいい



そう思うのに、もう遅くて。


片隅にはまた冷やかしの言葉から逃げる
陸人くんの言葉がちらついてて情けない


「もう、やだあ.........」



「まひる?」



───ドキッ


..................誰?


「何してんの、こんなところで? 」


おそるおそる顔を後ろに向ける



「ふっ......~っ、っ!」


「わ、泣くなよ!おい!」


『大丈夫だよ』
そう言ってさすってくれる手は大きくて




「゛翔琉くん゛ーーーーっ!!! 」



思わず抱きついた翔琉くんは
優しくて温かかった。


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