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「でも、私は...まだ」


そっと唇に人差し指が触れる



「知ってる

それでもいい

俺がまひるを楽にさせるから


絶対笑顔にさせるから」



「......」



こんな優しい人に甘えることなんて
きっとバチが当たる



「あーもう!俺がそうしたいの!
まひる、俺の隣にいてよ」



「...ほんとに?」


「嘘つかないよ」


...それがお互いのためなら

陸人くんを忘れられるなら





「...おねがいします」




翔琉くん、こんなに優しいあなたを
私は利用しました


罵っても構わない


でもね、翔琉くんも私の大切な人


それだけは変わらない



風が少し冷たくなった9月の末

私は翔琉くんの隣にいることを決めた
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