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「......だから、ちょっと怖いかも」


笑って見せてるけどちょっとじゃない


「...離れんなよ。絶対そんなことさせない、お前は俺が守る」


ほんとに、どこまでも優しい


「うん...ありがとう 」


「ったりめーだろ!よしっ落ち着いた?」


「......ちかいよ」

その距離わずか5センチ。


「こうやってからかう方法もあるんだな?」


にやりと笑うあたしの彼氏


「もーーっ!!!」


「まひる、今週あいてる?」



「へ?」



たしか、何もなかった気がしなくもないような...


「俺とデートしよ?」


「...うん!!!」


ひとつひとつ昔のことを書き換えて
新しいデータを積み重ねる


だから、忘れてしまっていた

......あたしは気づいてなかった。
恐怖の過去に続きがあったことを。


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