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「ここ俺の指定席。」


窓を指さし平然と話す陸人くん

やっぱり、気にしてるのは私だけなんだね


無かった事にできるんだね




あたしは無理だよ...



そう思ったら悲しくなってしまった


「そうなんだ、ごめんね!!!」



「あ、ちょ、おい!!!」



見られたくない


こんな泣きそうで惨めな顔


振り切れ


過去なんて、陸人くんなんて…

全て無かった事に



「はあ…はあ…っ」

走って、走って、気がつけば一人。
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