隣のマネージャーさん。~番外編~
男子部活対抗の種目はもちろん体育祭実行委員会が決めるんだけど、今年はやたらとサッカー部が多かった気がするなあ~。
「だからこんなに“人”ばっかり当たるのかな~、と。」
カサッ
「…………“可愛い物”?」
ここでやっと物らしい物が出た。
「可愛い物か~、よし、美姫ちゃんのところに行ってみよう~。」
美姫ちゃんのところにつくと、結愛ちゃんもいた。
「何借りに来たの?」
「可愛い物だって~。可愛い物って言ったら美姫ちゃんとか持ってそうだからね~。」
「可愛い物……て言われても。」
「あ、先輩それ!!」
結愛ちゃんが指さした先には、美姫ちゃんのポーチがあった。
「あ、ポーチね!!はい、いいわよ、借りても。」
「ありがとう~。」
ポーチをもらいながら、美姫ちゃんの耳元で一言追加。
「本当は、美姫ちゃんごと借りたいんだけどね。」
「っ!!う、うるさい!!とっとと行きなさいよ、馬鹿ヤス!!!!」
変態!!とか顔を赤くして言う美姫ちゃん。
「変態はないでしょ~。」
何か可愛くてぎゅーっとしたいけど、そんなことしたら怒られてお腹をまた殴られるなあ。
「はい、ダイちゃ~ん。」
「おう、任せとけ!!」