隣のマネージャーさん。~番外編~
「担架担架!!」
「こっちもー!!!!」
あっちこっちで担架が呼ばれる。
「恐るべし騎馬戦……」
「悠、歩ける?」
「な、何とか……」
「レジは担架な!!頭打ってるかもしれないから。」
「……………マジか……」
「テントまで運んで!!あたし保健委員だから!!」
結愛はそう言って手招きした。
テントの下は怪我人がたくさんいた。
でも、かすり傷、擦り傷とかコブといった軽い怪我が多かった。
「うわあ、2人は一番酷いわねえ…」
保健の先生は俺と悠を見て眉をひそめた。
「はは……先頭だったから、2人とも。」
「だな……いてて!!」
骨折はしてないだろうけど、2人とも両肘両膝は大量出血。
「レジ、ほっぺにも傷できてるよ。」
「擦ったんだな、地面に。」
「蓮次くん、頭平気?痛くない?」
結愛が俺の頭にそっと触れた。
「いたっ!!」
「ご、ごめん!!だ、大丈夫?」
「いてて……だ、大丈夫。」
「あら、腫れてるわね……出血はしてないから大丈夫だと思うけど、一応冷やしといてね。」