隣のマネージャーさん。~番外編~
「あれ、結愛と冬木さん!!」
「相田くんと、菊池くん。」
「2人は大丈夫だったのー?」
「ああ、うん。2人程の怪我じゃなかったよー。」
「悠、レジ大丈夫か?これから閉会式だぞ!!」
「え、もうそんな時間?」
「おう!!」
「あー……俺達は悪いけどまだテントにいるわ。先生にしばらく動くなって言われたからさ。」
「うん、先生に伝えといて!!」
「わかった!!お大事にな!!!!」
そう言うと、颯汰くんはニカッと笑って走ってグラウンドに向かった。
「もうー、颯汰はいつもああなんだから……冬木さん、今日はハチマキと眼鏡ありがとうね。怪我平気?」
「あ、はい!!ただの擦り傷なんで、そんなに痛くないですよ。」
あれ、何か叶多くんと香澄ちゃんお似合いだなあ……と思ってたのはあたしだけじゃないみたいで、悠くんと蓮次くんもニヤニヤしながら2人を見てた。
「……何ニヤニヤしながらこっち見てんだよ。」
「別にー?」
「……閉会式始まるぞ?」
「あ、そうですね!!行きましょう、結愛ちゃん。相田くんも。」
「うん……だから、ニヤニヤするなって。」
「はいはい、いってらっしゃーい。」
笑いながら手を振る悠くんと、少し疲れた顔をした蓮次くんをその場に、あたし達は閉会式に出るためグラウンドに向かった。