隣のマネージャーさん。~番外編~
「ん?何、結愛。」
あたしの視線に気づいた蓮次くんが首を傾げた。
「あ、いや……腕とか痛そうだなあと思って。」
「さっきから同じことばっか言ってるな……まあ、痛いけどすぐ治るって。」
そう言うと、蓮次くんはあたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「心配しすぎ。」
「わわ……」
「あ、じゃれてるー。」
「じゃれてねえよ。」
蓮次くんの手が離れたと思ったら悠くんに撫でられるし……
「も、もう!!何でこんなにくしゃくしゃになるまで頭撫でるのー?」
「あはは!!だってちょうどいい高さなんだもーん。」
そうな会話をしながらグラウンドを後にする。
来年も、こんなふうに楽しく体育祭ができたらいいな。
= Fin =