隣のマネージャーさん。~番外編~
「あ、叶多兄ちゃん!!」
買い出しを終えて病院に寄る。
夕夏はベットから起き上がって俺の名前を呼んだ。
「お、元気そうじゃん。」
「うん、最近体調がいいんだよ。」
俺が頭を撫でてやるとぎゅっと抱きついてきた。
……まだ小学4年生だもんな。
「今日は、タカ兄ちゃんも来てくれたんだよ!!明日ゲン兄ちゃんとお母さんが帰ってくるんでしょ?僕もお家に帰りたい!!」
「話が早いなー。大丈夫、先生に許可とってきたから!!」
「やったー!!!!」
「あ、コラ!!そんなにはしゃぐなって……」
久々に家に帰れることがすごく嬉しいみたいで、夕夏はベットの上で跳ねた。
「明日の放課後迎えに来るから、それまで大人しくしてるんだぞ?」
「うん!!」
また俺は夕夏の頭を撫でた。
「ねえねえ、兄ちゃん。」
「うん?」
「ちゃんと寝てる?眠そうだよ?」
「寝てる寝てる!!まあ、家事とか勉強とかしてて寝るの遅いときもあるけど。」
「バスケ……部活は?」
「してるよ、ちゃんと!!」
「でも、今日は……」
ちらっと、時計を見た夕夏。
気づいてたのか……