隣のマネージャーさん。~番外編~
「頑張らなきゃ頑張らなきゃって、ソーダは言ってるけど…………俺は、もう十分ソーダは頑張ってると思う。もっと自分のために、時間を使うべきだ。」
『兄ちゃん、ちゃんと寝てる?』
『夕食は俺と晴で作っておくから……』
『ちゃんと部活して帰って来い。』
そうか……みんな……
「俺もだが、他のみんなも、家族も……ソーダの頑張りを、認めてると思うぞ。」
俺のこと、認めてくれて、それで心配してくれてたんだ。
「俺が言うのも何だが、お前はまだ16だ。お兄さん達がいるんだし、もっと……甘えていいと思うぞ。」
「へへ……先輩、何か、父さんに似てる。」
「……そうか、なら、そう思ってくれて構わない。」
「ありがとうございます。あ、俺帰らなきゃ!!また、明日。」
「ああ……気をつけて帰れよ。」
カズ先輩は優しく笑ってそう言った。
他の先輩達や、レジ達にも挨拶して足早に学校を出た。