ファインダー越しの恋
第4章 北支そして東京へ
下関商業を卒業した後は、なかなか就職先が見つからず、京都で高級友禅の下絵を描く仕事に就いた。
もともと絵は好きだったから、仕事は苦にならなかったが、体調を崩して1年余りで下関に戻ることになった。
その後、知り合いのつてで北支の炭鉱で働くことになる。
炭鉱と言っても、体の弱い俺は炭鉱夫としてではなく、台帳の記入や伝票の発行といった事務作業をする係りだった。
もともと絵は好きだったから、仕事は苦にならなかったが、体調を崩して1年余りで下関に戻ることになった。
その後、知り合いのつてで北支の炭鉱で働くことになる。
炭鉱と言っても、体の弱い俺は炭鉱夫としてではなく、台帳の記入や伝票の発行といった事務作業をする係りだった。