ファインダー越しの恋
その後、俺は東京物理学校に通うことになった。

本当は、国家総動員法のせいで古い卒業生は国のために働かなければいけなかった。
でも俺は、何とか学校に入る手を見つけるつもりだった。


下関商業の進学担当の先生に相談し、夜間学校の入学願書を手に入れたのだ。

それを昼間の願書に書き換えて提出してみたところ、幸運にも入学許可書が送られてきた。
< 20 / 100 >

この作品をシェア

pagetop