ファインダー越しの恋
同級生がみな、くらい顔で話している。

俺は、手元の一枚の紙切れを見つめていた。


『召集令状』


そこには、海軍呉鎮守府の会兵団に来いと書いてある。

せっかく大学で勉強できると思っていたのに、とうとう俺も兵隊の1人として駆り出されることになったのだ。
< 36 / 100 >

この作品をシェア

pagetop