ファインダー越しの恋
しばらくすると、隊長から呼び出しがあった。


「石塚君。君は入隊前からなかなか成績がよかったようだね」

「はい!勉強は得意でありました」

「今、海軍電測学校で生徒を募集しているんだが、君、受けてみないかね」

「ありがとうございます!」


こうやって毎日防空壕の整備をしているよりは、学校に行ったほうがまだましだろう。

とにかく、戦場から遠くに行けるのであればどこでもいい。
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