その手に触れた恋
切っちゃうからね・・・。
「ヒデくん」って呼んでいいものか、彼は年の割に、落ち着いてて

クラブで知り合ったものの、全然チャラくない男。

そこが私を安心させてくれてて、お兄ちゃんみたいな存在となっていた。

「会社の近くでデートなんて大丈夫?」

「なんで?隠すことないよ。全然。」そんなことも言ってくれてて

すっかり私は彼女気取り。

「おいで」彼は私を腕の中に招くと

子猫を撫でるように私の頭を撫でた。

その手の感触はあったかくって心地よい。

何より彼は私の黒髪に愛着を持ってくれてるしね。

「今日もサラサラでいいよ。いい匂いするし」

クンクンと匂いを嗅ぐ彼は可愛らしかった。

「どれ・・・もっと見せて」

付き合いも2か月を越える頃

私はヒデくん部屋で何度も朝を迎えていた。

この黒髪が

胸元にかかるのが興奮するようで・・・・

頭から髪・・・

そして胸を撫でる彼は私を興奮させ

私は彼の顔を上から見下ろしていた。

「おいで」そう言って私を抱き寄せると

朝から濃厚なキスをする

恋人同士の私たちは

周りの目も気にならぬほど

甘い日々が続いていた☆

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