その手に触れた恋
「お疲れさま。お母さん」

「やだ・・・そんな急に。」

ヒデくんは私の頭をそう言って優しく撫でてくれた。

「すっごい汗だな。」

「ごめん・・・」

ヒデくんはタオルで汗を拭きとってくれる。

私は安堵感で、その手をぎゅっと掴む。

「ずっとこうしてて・・・。」

この手を握りしめて

私は赤ちゃんとヒデくんと3人で

ずーっと暮らしていきたい。

そんな気持ちでいっぱい。

「出会えてよかった。」

ヒデくんとの新しい生活は

こうして始まりを迎えていた。


END
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