指切り
その瞬間、胸が握り潰されるように痛くなった。さっきまで楽しかった気持ちが一気に落とされ、不安が広がる。
私はどこかで悠里に対して安心感を持っていた。悠里は周りとは違い、出会った時から今の今まで好きな人の話や異性の話をした事がなかったから、まだ恋愛とかに興味が無いんだと思っていた。
だが、悠里も普通の女の子。周りと同じように恋もするし、好きな人が出来たらその人の事を話したくなるだろう。
< 13 / 111 >

この作品をシェア

pagetop