指切り

一人で帰ってもつまんないし、楓香ちゃんと仲良くなれるチャンスだ。
今日はみんなが質問責めしてたから、二人ならゆっくり話せるしね。
二人が話をしながら歩いていると、一軒のスーパーの前で楓香ちゃんが立ち止まった。このスーパーは悠里もよく利用している。
「ごめん、あすちゃん。ちょっと買い物していい？」
「いいけど、楓香ちゃん一人暮らししてるの？」
「うん。最近始めたの」
「そうなんだ」