ヤクザは嫌い、です。


と、思うと急に真面目な顔で言った。




「じゃがな、朱莉…お父さんもお母さんも亡くなった今…お前が頼れるのはワシだけだろ。」



「…うっ…」


私は思わず言葉につまった。







そうだ…親戚という親戚はいないし…


5つ上にお姉ちゃんがいるけど、、この街を離れて彼氏と同居しているらしいから、邪魔するわけにもいかないし…



そもそも邪魔をしに行っても、今通ってる高校へは通えなくなっちゃう。



ずっとここで生活してたのに…それは嫌だ。



そう思うと確かに頼れる人は…いない





で、でも…だからって…!






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