ヤクザは嫌い、です。
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「優斗!」
いつも通り帰り道で私を待っている優斗を見るなり、私は側まで駆け寄った。
「あ、朱莉?!お前今日どうしたんだよ?!いつもは、あ、優斗か。みたいな感じでスルーしてくるくせに今日は一体何で…」
あー、うん、そうだね。
…じゃなくて、
「見て!優斗!数学のテスト!92点!」
私はそう言って解答用紙を広げて優斗に見せた。
けど
「…っ」
優斗は何故か固まっている…ていうか…目線がテストじゃなくて、私の方を見ているような…?