ヤクザは嫌い、です。
重い体をなんとか起こすと、
「あー!お前っ…まだ熱あるんだから寝てろよ!」
なにやらキッチンの方から優斗の大声が聞こえる。
…てか、なに?
「熱?」
私が不思議そうに呟くと優斗が私の元へとやって来て、氷枕を差し出してくれた。
「ほら、これ使え。」
「使え…じゃなくて、何とか説明してよ。」
私、この状況何がなんだか分かんないんだけど…
すると、優斗は真面目な顔で、答えてくれた。
「お前、昨日水族館で倒れたんだよ。40度近い高熱で。」
「…よ…?!」
40度近い高熱?!!
「まだ熱下がってないみたいだから…今日は一日中安静にしてろ。学校も休め。」
えー…
というか…私、普段体調壊すことなんてないのに…
どうしちゃったんだろう…
だって高熱でしょ?もう夏なのに…。ん。あれか。夏風邪か。バカがひくってやつ…