ヤクザは嫌い、です。
「あれは…大学内で密かに出来た、俺のファンクラブらしい。よく知らねーけど。」
でた!!
ファンクラブ!!
「あ、いつもあんなんじゃねーぞ!俺の誕生日とかバレンタインとか…ここぞというイベントのときだけ見かけるってだけで…!」
へぇ…
それにしても、ファンクラブだなんて…
「優斗って、モテるんだね。」
と言うと
「え?!」
何故か動揺している優斗。
…何さ。
私はじとっとした視線を向けた。
「いや…朱莉がそんなこと言うなんて思わなくて…つーかあれだ!大学の奴等は俺がヤクザの仕事手伝ってるってことも知らねえし。」
「まぁ、そーだね。」
それよりも前半の言葉の意味が分からないんだけど。
「…じゃあさ、あの子もファンクラブの人なの?転んじゃってた…」
「あー…。どうだろな。俺あんま分かんねぇけど、違うんじゃないか?初めて会ったし。」
…
「はぁ?!?」
私は驚いてまた叫んでしまった。
え?いや、でも…!