ヤクザは嫌い、です。
手には誕生日プレゼント?を持ってたし…何よりあの子の顔…
……
あれはもう…
「どう見ても好意があるでしょ!全く…優斗…鈍すぎる。」
あんなにモテてるくせに、そんなことも気づいてないなんて…
はぁ…と呆れていると、すかさず優斗が口を挟む。
「なっ?!いや…それ朱莉に言われたくねぇわ!お前の方が鈍いぞ!?なに自分のことは棚に上げてんだよ、この鈍感!」
…え。
そんなこと言われても。
「いや、私鈍感じゃないから。優斗に言われたく無いし。」
私がキッパリと言うと、後ろからでも分かるくらい背中をがくりと落としている。
…え、なんで?
おかしな事言ってないよね、うん。