ヤクザは嫌い、です。
朱莉の荷物は、日常必需品と高校の制服という、本当に必要なものだけだった。
そういや…こいつ高校生か…。
てか、これだけかよ⁈女子高校の荷物としては少ない気がするんだけど。
…と思ったのは俺だけじゃないらしい。
「これだけ⁈って…こんなのどーしろって言うのよ…ただでさえ暮らせないのに…」
…それにしても露骨に嫌がりすぎてねぇか?
ずーっとしかめっ面だし、こいつ…
…てか…そもそもこいつの笑顔を見たことが無い。