ヤクザは嫌い、です。
と、俺が思ったのもつかの間。
「まぁそうだよね。授業があるから朝から学校行ったんだもんね…。まぁ私ならなんとかなるから、行ってらっしゃい。」
…数秒後にはいつもの朱莉に戻っていた…
弱々しいのはさっきと同じだけど…なんか冷たくねぇか?!
はぁ…
まぁそんな朱莉には残念かもしれないけど、
「今日はもう学校行くの辞めたよ。拓也に休むって言ってあるし、どうせ授業は昼までだから早く帰ってくるつもりだったし。」
俺が言うとキョトンとしている朱莉。
「そうなの…?仕事は…?今日は無いの?」
「あぁ。休み貰ったから。」
朱莉が熱出したって言ったら逆に、今日の仕事は全部休んでいいって言われたしな。
朱莉には言わねぇけど…。