ヤクザは嫌い、です。
すると朱莉はポツリと
「…じゃあ私、やっぱり携帯届けに行った意味無かったね。」
そして、はぁ…とため息をついて
反対を向いてしまう。
…!!
しまった…。この反応…もしやまた朱莉が落ち込んで…?!
「ええええーっと…あぁ!そうだ!朱莉お前昨日の昼から何も食って無いだろ!ちょっとは何か食わねえと…なんなら俺が作っ…」
俺が必死で話を逸らしたものの、
「え、いいよ。優斗お粥すら作れないでしょ?」
「?!」
げっっ…なんでそれを知って…?!
「だって鍋にそれらしきものがあったし。…でもいいよ、そんな無理しなくても…」
っ…そーいや朝バタバタしてて、あの失敗したやつを捨てるの忘れてたな…
つーか、
「無理じゃねーし!ほら、朱莉は熱でも測って待っとけ。」
「え」
俺は朱莉に体温計を渡して
さっさと台所へ向かった。
俺だってそれくらい…!!