ヤクザは嫌い、です。
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なんで俺はお粥すら作れないんだ…!!
台所に立ってから20分くらい経っただろうか。
俺の目の前にある鍋の中身は…焦げた米。
…またかよ。
分量も調べたから完璧なはずなのに…!
「くそっ…なんで上手く出来ないんだよ…!」
俺がそう呟きながら鍋に水(分量外)を入れたとき、
「あー、なるほど。だから焦げた上に水の分量もおかしかったんだ…分かった分かった。」
!??!?
その声に驚いて振り向くと、朱莉が俺の後ろに立って鍋を覗きこんでいた。
って!
「朱莉…お前ちゃんと寝てろよ!つーか熱は?ちゃんと測ったのかよ。」
俺がそう言うと、面倒そうに答える朱莉。
「測ったよ。でもおとなしく寝れるわけないでしょ。案の定これだし。」
…っ
それは…言い返せない…
「大体、火が強すぎなんだよ。鍋にふたもしてないし…。だから焦げるんだって。」
そして朱莉の的確なアドバイス…!
…なるほど…そうだったのか…