ヤクザは嫌い、です。
「あー、よかったよかった。…そーだよね。優斗、そこまで酷くないもんね。」
イルカのぬいぐるみを抱えて嬉しそうにしながら
毒を吐く朱莉。
そこまで酷くないって…
それ、ちょっと(?)は酷いって言ってるようなもんだぞ?!おい!
そう言うと、そんな俺に朱莉は半ば呆れ顔。
「はいはい。…あ。そーいや、もう一つ気になってたんだけど…」
「…?なに?」
「なんで私が動物好きだって分かったの?」
「えっ?!」
…つ、次はそう来たか…!!
「べ、別に大した事じゃねーよ?」
大した事…じゃねぇけど…
朱莉のことだから、怒ってくるんじゃ…?って気も…