ヤクザは嫌い、です。




「ふーん…でも朱莉、柔道はもういいんじゃなかったの?中学からはずっとテニス一本だったし…スッパリ辞めてたじゃん。」



「…うーん…」



…まぁ、それは紗理奈の言うとおりなんだけどさ…


「でもなんかこういうとき、柔道くらいしか思い浮かばなくて…。なんとなくかな。それに、紗理奈のお父さんに教えて貰えるし。」



「まあねー。てか朱莉、小学校の頃からめっちゃ強かったもんね!今もこんなに細いのに、大会とかも優勝しちゃったりしてさー!一体どこからそんな力が…」


強い…?いや…弱い不良どもを倒せるくらいの力しか無いけど…


まぁ確かに筋肉はあんまり無いし、油断している隙に投げてるって感じかなぁ。


あと、不良とかはただ単に嫌いだから
その感情も加わってちょっと強い力が出せるのかも。




…好都合だ…!




< 251 / 263 >

この作品をシェア

pagetop