ヤクザは嫌い、です。
「…100%確定じゃん…。」
ますます俺を見る目が冷たくなる朱莉。
「俺のせいっていうか…俺の弱みとしてお前を…「だったら、」
…まだ俺が話してんだけど…
「心配ない。私は弱みに出来ないから。さっきだって、こいつら倒すのなんて、簡単だったし。」
いや…、確かにそうかもしれねぇけどさ…
「自分の身は自分守れるから。じゃ。」
まぁ…暴走族のこいつらを余裕で投げ飛ばしたほどだから…よっぽど強いのは分かったけど…
って!
「ちょ…、じゃ。じゃねえよ!待てって!」
つーか俺バイク置いてきちまったし…
くそっ
俺はバイクを停めた場所まで戻る。
そんな俺を見て朱莉が言った言葉は、俺には聞こえていなかった。
「…義務だから守ってるくせに…。」