黒瀬くんの恋模様。
涼side
「がんばるって…何を?」
ハル先輩は不安そうにそう聞いてきた
やっぱりそれが大きな問題で
黒瀬くんとちゃんと話せる状況だったら今すぐにでも相談するのに…
「あ!」
「どうした?」
頭を悩ませているとぽんっと浮かんできたある人の顔。
「こーゆーのってやっぱり経験者というか…その道のプロに聞くべきじゃないですか?」
私の言葉に首を捻るハル先輩
そんな姿を尻目に私はある人へと電話をかけた。
「もしもし。橘ですけど。」
『あ、涼~?なに?珍しくね?』
相変わらずの軽い話し方。
あの日からそれほど時間は経ってないのに懐かしく感じる。
「お久し振りです。早坂君」
その道のプロ…
女の人に嘘つきまくり、誤解されまくり、騙しまくりの早坂大地くん。