黒瀬くんの恋模様。
「ちょっと!!!!絶対行かないからね!!!」
声を荒げた文香に体が反応する
「え、千尋!?」
「涼?」
俺は涼の声が聞きたくて、文香に強く当たられてる涼が気になって携帯を奪い取った。
「涼?どうした?」
俺の声に答えてくれない涼
…そこまで嫌われちまったのか?
そう思ってたら少しの間をあけて愛しい声が聞こえてきた
「あ、あのね…ふたりで駅の近くのファミレスに来てほしいの…」
後ろで文香は嫌だ嫌だと騒いでいる。
でも、涼に頼まれたら…行くしかねぇだろ!!!!!!
「待ってろよ。」
俺はそう言って電話を切ると、文香の手を掴んだ。
「行くぞ」
「嫌よ!!!」
足を踏ん張る文香。
文香、それじゃだめなんだよ。
「いつまで逃げる気だよ!!!もう、逃げられないんだ。ここに来たってことは本当は分かってるんだろ!?」
「…千尋」
文香は少しうつ向いて、俺の手をぎゅっと握った。
「私、変わりたいよ…」
俺はその言葉に頷くとゆっくりと歩き出した。