黒瀬くんの恋模様。
好きの定義って難しいと思う。
ドキドキしたら好き?
安心できたら好き?
素直にいれたら好き?
よく分からないけど、どれも俺の好きには当てはまらない。
ドキドキしなくても愛しいし
安心できなくて辛くても好きだって思える。
素直になれない時だって会いたいって思うんだ。
ずっと隣にいたい、そんな風に思うのは一人だけ。
「…はい!」
俺は勢いよく手を挙げた。
「私、黒瀬千尋は橘涼のことが好きです!!!!誰よりも好きです!!!!」
早くこの言葉を伝えたい。
もう、伝えずにはいられない。