黒瀬くんの恋模様。




「大丈夫ですか?」



貧血になりやすい体質で夏はしょっちゅう立っていられなくなる私。



「大丈夫?立てる?」




その日も、学校の前の坂道を上る途中でクラクラしちゃって…座り込んでいた。




そうしたら、他の人はみんなスルーしていくのに



一番スルーしそうな見た目の早坂くんが声かけてくれた。



それから、まだ坂の途中だったのに私のことを保健室まで運んでくれて



そのお礼に、って喫茶店に行ったのに全部払ってくれて



こんなのお礼になってないって言い張る私に早坂君は仕方ないなって笑うと




じゃあお礼に連絡先教えてって。




それで毎日連絡して、今に至る





















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